その時々

その時々で違うんです。特に決まっていないんです。

売買秘帖4

四 道標


インターネットが与えてくれた物

ポケット株での売買をはじめて、少し疑問が出てきていた頃、周りに株式売買をしている人もいなく一人歩きしていたときのことだ。

Yahoo掲示板で株についてのトピックスがあることを知った。

銘柄別の掲示板もあり、KDDIトピックスなどはよく眺めていたのだが、とくに売買技術に関する話題はあまり出てこなかった。

 

Yahoo掲示板の中の株カテゴリに全般というカテゴリがある。

その中には、多くのトピックスが設けられており、投稿数も一日のうちに何十回も投稿されているトピックスもあった。

その中で、ひときわ目立っていたのが、「株の初心者・株式サロン・オープン!!!!! 」というトピックスだ。

総投稿数も、ダントツで多い。

このトピックスに質問を投稿してみることにした。

信用売残と信用買残について質問してみたのだ。

すると1時間もしないうちに返答が返ってきた。

なんと、レスポンスが早いのだろう・・・

 

続いて、資金20万円で売買するには、ポケット株か単位株のどちらを売買したほうがいいか聞いてみた。

すると、ポケット株よりミニ株を売買したほうがいいという返答が多かったのだ。

 

この質問の後、この株式サロンに頻繁に出入りするようになった。

そして、株式売買に関する考え方が180度変わっていき、自分でも始めた頃より成長したと感じられるほどに

なってきたのだ。

 

師匠

株式サロンで、いつも質問すると、何かと説明してくる人がいた。

私の質問は、ことごとく、この人の返答により訂正されていくのだ。

この時に、損切りというものも知った。

証券会社の口座開設は、できるだけ多くしなければいけないということも。

グラフも手書きで書かなければいけないということも。

何か、他の人とは違い大きな物を感じた。

 

この人は、乾坤氏といって、後の私の売買に対する考え方を正しい方向に導いてくれる

いわば師匠のような存在となるのである。

 

このときから、師匠と呼ぶようになった。

乾坤氏は、マンション一つ損切りしても利益が残るというほど、大きな投資家である。

本職は、お坊さんだが。

株式サロンでは、乾坤式と呼ばれる乾坤氏が編み出した売買手法も使われるほどだ。

 

株式サロンによって、考えが変わり、乾坤氏の教えによって考えが変わっていった私のように

人の教えは、素直に受け入れる姿勢というものも大事なことだと感じた。

 

ミニ株売買

この頃から、ポケット株は止めてミニ株売買をするようになった。

ミニ株とポケット株の違いを以下の表に示す。

  ミニ株 ポケット株
価格 単位株の10分の1 GSが設定5千円〜5万円ぐらい
注文方法 翌日寄付き売買 指し値(リアルタイム)
売買の価格差 売りも買いも同じ値段 売りと買いで開きがある
満期 なし あり
配当 あり なし

 

ミニ株のほうが、価格は高めになる場合が多いがそれは銘柄によって異なるため一概には言えない。

注文方法も、前日に注文し翌日の寄付きの値段で約定するという方法なので注意してほしい。

一番目をつけたところが、売り買いに価格差がないというところだ。

価格差がある場合には、買ってから、ある値段まで上がらないと損失が生じるということである。

ミニ株の場合、買ってからすぐに売っても同じ値段なのだ。(手数料等を除けば)

 

また、ミニ株を取り扱っている証券会社も決まっているので、この際いくつか口座開設をしてみることにした。

口座開設した証券会社は、DLJディレクト証券・内藤証券ジェット証券大和証券の4つだ。

DLJディレクト証券は以前から利用していたので、この時に口座開設したのは3つである。

内藤証券ジェット証券は、単位株用に開設しておいた。

手数料が安いからである。

大和証券ミニ株用で、ミニ株を扱っている銘柄数が2500ほどあったからだ。

手数料は、最低500円である。

 

後に、この手数料500円に高さを感じて、新光証券に口座開設することになる。

新光証券の手数料は、最低125円である。

 

林輝太郎先生の書籍

すっかり、株式売買の魅力に取り付かれてしまった私は、本屋に足を運ぶことが多くなった。

株式売買に関する色々な本を立ち読みするためだ。

その中から、一冊選んで本を買っていき、家に帰ってからゆっくり読む日々が続いた。

どの本にも書いてあることは、株式売買の始め方やチャートが図示されていて

こうなったら買いなさい、こうなったら売りなさいというような内容だ。

 

難しい数式も書いてあった本もある。

中には、株式売買に関する本なのだが、半分以上も別の内容がかかれている本もあった。

どの本を読んでいても、勉強にはなるのだが、書いてあることが本によってばらばらのため

どれを信じていいのか分からなかった。

 

インターネットでマーケットの魔術師という本が紹介されていた。

株で成功した人達の話が掲載されている本だ。

この書籍を探して本屋にいくと、売り切れのためか売っていなかった。

他に同じような株で成功した人たちの話が掲載されている本を探していると、

「脱アマ相場師列伝」(林輝太郎著 同友館出版)という本があった。

この本には、株で成功した人達の話が掲載されていた。

早速買って帰ったのである。

 

今までの本とは違い、何故だろうか?今までの考えが間違っている気がしてきた。

数日後、この本を読んでいることを、株式サロンで書いてみた。

すると師匠から、「いい本を読んでるね」と返答があった。

そして薦められた本が、「財産づくりの株式投資 売買の基礎の基礎」(林輝太郎著 同友館出版)だ。

 

早速、本屋に買いに出た。

この本こそ私の座右の著だろう。

この本を読んでから、売買技術というものを意識するようになりだした。

その後、書籍を買うといえば林輝太郎先生の書籍ばかりを買っていた。