その時々

その時々で違うんです。特に決まっていないんです。

真・株の初心者講座5

株太郎は、師匠に何故、ミニ株をすすめられたか、とっても不思議に思っているようです。

 

株太郎「師匠、こんにちは!」

師匠「おお、株太郎久しぶりじゃの。」

 

株太郎「やっと口座開設できたのですが、売買するまえに、一つ教えていただきたいのですが。」

師匠「なんじゃ?」

 

株太郎「師匠は、この前、ミニ株やらポケット株やら仰っていましたが、なんでミニ株になったんでしょう?」

師匠「そうじゃの〜、そういえば言ってなかったな。」

 

株太郎「そもそも、お前は資金が10万円じゃ。株式投資をするには少なすぎるのじゃ。」

師匠「師匠が、10万にしろと・・・」

 

ゴツ☆ (師匠が株太郎の頭を叩く音)

師匠「とにかくじゃ、10万円だと買える株は限られてくるのじゃ。」

 

株太郎「限られてくるのですか〜」

師匠「そうじゃ。それで、小額投資を始めることにしたのじゃ。」

 

株太郎「小額投資ですか?」

師匠「その名のとおり、少ない金額で投資をすることじゃ。」

 

株太郎「はあ〜」

師匠「小額投資するには、10万円以下の低位株でもいいのじゃが、」

 

株太郎「低位株とは何ですか?」

師匠「簡単に言うと、株価が低くなっていて、安く買える株じゃ。」

 

株太郎「では、低位株でいいじゃないですか〜」

師匠「とにかく、ミニ株にしなさい。今後の練習のためじゃ。」

 

株太郎「わかりました・・・」

師匠「では、小額投資に向いている、ポケット株、eワラントミニ株の説明をしてやろう。」

 

株太郎「お願いします。」

師匠「まず、ポケット株というのはな、株という名前がついているが、株ではないのじゃ。」

 

株太郎「では、なんなんですか?」

師匠「ポケット株は、ちとややこしいのじゃが、株を売買する権利を有価証券にしたものじゃ。」

 

株太郎「権利?有価証券??、もう混乱してきました・・・」

師匠「まずは、聞きなさい。それでな、ポケット株はゴールドマン・サックス社という投資銀行が発行しているものなのだ。」

 

株太郎「株は、企業が発行していて、証券取引所で扱われるのですよね?それとは違うのですか?」

師匠「違うのじゃ、ポケット株は、実際の株ではなく、ゴールドマン・サックス社が大元になっているのじゃ。」

 

株太郎「なるほど。」

師匠「有価証券というものはな、証券をもっている人にたいして、何らかの権利があることを証した券なのじゃ。
   この場合だと、株を買うという権利の券ということじゃ。 」

 

株太郎「なんだか、ややこしいですね・・・」

師匠「まあ、実際に売買するときには、そんなことは気にせんでもええ。」

 

株太郎「それで、ポケット株は、なんで小額投資に向いているのですか?」

師匠「それはな、1000円〜5万円ぐらいで買えるように設定されておるからじゃ。」

 

株太郎「1000円ですか!?」

師匠「そうじゃ。ポケットマネーで買えるということから、その名がついたそうじゃ。」

 

株太郎「では、ポケット株にしましょう!」

師匠「お前は、本当に気が早いヤツじゃの〜、最後まで聞いてから決めなさい。」

 

株太郎「はい・・・」

 

師匠「ポケット株は、実際の株と同じような値動きをするのじゃ。

    eワラントというのもあって同じような有価証券なのじゃが、これらは、カバードワラントと呼ばれておるがの。

    eワラントは、動きが激しいのじゃ。 」

 

株太郎「激しいとはどんなことですか?」

 

師匠「eワラントは、実際の株の何倍もの動きをするように作られておるのじゃ。」

株太郎「なんだか恐ろしいですね。」

 

師匠「そうじゃ。だから、素人は手を出すでないぞ。」

株太郎「わかりました。」

 

師匠「その点、ポケット株は動きが緩やかじゃから、初心者向けといえよう。」

株太郎「ますます、ポケット株がやりたくなってきました。」

 

師匠「ただ、ポケット株、eワラントには、満期と言うものがある。」

株太郎「ということは、期限が来たらタダになっちゃうってことですか?」

 

師匠「そうでもないが、この満期が曲者じゃ。

   損失が出ていても、売らなくてはいけないのじゃ。」

 

株太郎「それは、困りますね〜」

師匠「また、満期が近づいてくると、価値がなくなってくる。」

 

株太郎「どうしてですか?」

師匠「残り少ない日にちのポケット株を買いたい人がおると思うか?」

 

株太郎「それもそうですね・・・」

師匠「この価値も、ポケット株の価格に反映されるので、最後のほうは、実際の株とは動きが変わってきてしまうのじゃ。」

 

株太郎「ちょっと、ややこしそうですね。」

師匠「あとは、買値と売値に開きがあるのじゃ。為替と同じようにな。」

 

株太郎「良いとこもあれば、悪いとこもあるのですね。」

 

師匠「それでは、ミニ株の説明をしよう。」

株太郎「いよいよですね!」

 

師匠「ミニ株というのは、実際の株の10分の1の単位で買うことができるのじゃ。」

株太郎「単位とは、以前教えてもらった、1000株単位や100株単位という単位ですね?」

 

師匠「そうじゃ。例えば、200円の株が1000株単位だった場合、200×1000の20万円いることになるな?」

株太郎「10万円じゃ買えないですね(><」

 

師匠「ミニ株なら、10分の1だから、1000株単位の株は100株から買えることになるのじゃ。」

株太郎「ということは2万円ですね!」

 

師匠「なかなか利口になってきたの〜、その通りじゃ。」

株太郎「えへへ。」

 

師匠「といっても、ポケット株よりは高い場合が多いがな。」

株太郎「ポケット株とミニ株の違いはなんですか?」

 

師匠「下の表に書くからよく読みなさい。」
項目     ポケット株     ミニ株
金額     約1000円〜5万円に設定されている。     実際の株の10分の1単位
注文形式     成行、指し値     成行寄付注文
満期     あり     なし
売買できる銘柄     147銘柄(2003年1月時点)     約2550銘柄(証券会社による)
配当     なし     あり
買値と売値     開きあり     同じ
手数料     片道500円 消費税込みで525円     125円〜 消費税込みで 131円〜

株太郎「なんとなく分かったのですが、いくつか分からないところがありました。」

師匠「どこが、わからなかったのじゃ?」

 

株太郎「ポケット株の注文形式の成行、指し値は分かったのですが、ミニ株の成行寄付注文とはなんですか?」

師匠「これが、ミニ株の弱点でもあるのだが、ミニ株は、寄付でしか売買できないのじゃ。」

 

株太郎「寄付ってなんですか?」

師匠「まだ教えてなかったかな?」

 

株太郎「はい・・・」

師匠「株式市場は、証券取引所によって変わってくるのだが、東証の場合で説明しよう。」

 

株太郎「お願いします。」

師匠「こんな感じで市場は開いておるのじゃ。」

師匠「まずは、朝9時に市場は開くのじゃ。このときを寄付というのじゃ。

   その後、午前11:30まで開いておる、この間のことを前場という。

   で、11:30のときを前引けという。

   午後は、12:30から始まるのじゃ。

   このときのことを後場寄りという。

   その後、3:00までの間を後場

   午後3:00で終了じゃ。このときを大引けというのじゃ。」

 

株太郎「ということは、ミニ株は1日のうちで9:00だけしか売買できないのですか?」

師匠「そうじゃ。」

株太郎「後の時間はどうしているのですか?」

師匠「指をくわえてみておるのじゃ(w」

 

株太郎「なんだか、ポケット株のが良いような気がしますが、」

師匠「しょうがないの、どうしてミニ株にしたか教えてやろう。」

 

株太郎「まだ、何かあるのですか?」

師匠「そうじゃ、手数料じゃ。」

 

株太郎「手数料ですか?」

師匠「新光証券というミニ株を扱っている証券会社があるのじゃが、ここがなければ、ポケット株もミニ株もそうは変わらんじゃろう。」

 

株太郎「どうしてですか?」

師匠「今、ポケット株の手数料は、一番安くて、片道500円、消費税を入れて525円じゃ。

   買って、売るだけで1050円必要なのじゃ。」

 

株太郎「それでは、1000円のポケット株を買ったら、手数料で同じだけ払わなければいけないのですね、」

師匠「そうじゃ。ミニ株を扱っている証券会社も大体、一番安くて片道450〜500円じゃから、そう変わらんのだが、」

 

株太郎「で、新光証券はいくらなのですか?」

師匠「一番安くて、125円なのじゃ!往復でも250円。」

 

株太郎「4分の1ですね・・・」

師匠「別に、新光証券の回し者じゃないぞ(w」

 

株太郎「わかってますよ、」

師匠「これが、一番のポイントなのじゃ。」

 

株太郎「それが、何か重要なのですか?」

師匠「別に、長期投資をするのなら、どこでもいいのじゃが、お前に教えようと思っているのは、

   キャピタルゲインを目的とするトレードじゃ。投機ともいうがの、 」

 

株太郎「短期で売り買いするということですね。」

師匠「もともと、ミニ株は、あまり短期で売買するものじゃないはずじゃが、コストが割高だからの。

   コストを無視するとえらい目を食うぞ。出来るだけ少なくしたほうがいいのじゃ。」

 

株太郎「では、どうしてなのですか?」

師匠「お勉強ってとこじゃ。」