その時々

その時々で違うんです。特に決まっていないんです。

初心者脱皮への道17

理想と現実

買い玉を建てるとき、どんな気持ちで建てますか?

もちろん、株価がこれから上昇するだろう。
あるいは、近いうちに上昇するだろう。 と期待するから建てるわけですよね?
株価がこれから下がるだろうと期待して買い玉を建てる人はいるのでしょうか?
それは、市場にお金を捨てに行くようなものですね・・・

買い玉を建ててから、10分後、1時間後、1日後、はたまた10日後に 現在の株価はどの位置にいますか?
最初の思惑通りに動いていますか?

最初に期待した株価の位置は理想、現在の株価の位置が現実です。

言わば、人は仕掛けの前に希望的観測で物事を見てしまうという悪い癖があると思うのです。
希望通りに動いてくれるほど相場は甘いものではありません。
希望的観測が誇大してしまうばっかりに、実際に相場が動いたときに上手く対処できなくなってしまいます。

理想と現実がかけ離れていくと、 理想はどうでもよくなってしまうかもしれません。
そして、理想をだんだん低く、さらに低く、 最終的には、理想どころではなく、
最悪のパターンを思い描いてしまいます。

理想→現実→最悪この位置関係は、変わらないでしょう。
玉を建てる前に思い描くこと、それは、理想だけではなく
最悪のパターンも同じように予想しておけば、 どっちに転んでも、最初から予想していたことで、
考えていない場合に比べて、冷静さを保てるのでは? と考えました。

また、最悪のパターンを予想するなら、そんなに簡単に玉をボンッと建てれるはずはないのです。
恐る恐る建てるべきであり、慎重に建てるべきです。

なんとなく上がりそうだからとか、そろそろ上がるんじゃないか? とか、
そんな感じで建てていても、次に同じように出来ますか?
いつまでたっても、あまり成長しない気がするのです。

どうして建てたのか、また次からも同じ理由で建てれるか、 よく考え、慎重に建てましょう。

1分1秒を争うのでしたら、先に、こういう風になったら建てよう
株価がこういう動きをして、いくらになったら建てようと
前もって決めておいてみてはどうでしょう?

建てる瞬間に考えるのではなく、あらかじめ決めておくのです。
そして、違った動きをしてしまったら、そこは建てずに待つのです。

余分な仕掛けは省き、常に最悪のパターンを意識して、慎重に慎重に、
これでもか!と思うほどに慎重に建て、動いてからも現実を直視しなければいけないのです。