その時々

その時々で違うんです。特に決まっていないんです。

勝義諦2・・・心所

心所・・・認識するとき、そこで生まれる感情のこと。感情の中で探した普遍的なもの。判断・妄想まで行く前の段階。心の成分。

・心所は52種類ある。

・不善心所と善心所、どちらともいえない働きのみの心所の3つに分類される。

<心と心所について>
世の中で水といえばたった一つしかない。
水素2つに酸素1個の繋がりのH2O。
でもその純粋な水だけの水は全く実在しない。
六甲の水、北アルプスの水、海水、井戸水などどれも成分が違うもの。
水にお茶が溶けるとお茶になるが、水はたっぷり入っている。
コーヒーが水に溶けるとコーヒーになって、水が入っていることは意識しなくなる。

そのように心に必ず溶けている感情が心所。
「怒っている」「優しい」「偏屈」「こころが広い」など、みんな心所が溶けた「こころ」。

・身体の痛みやだるさも身体にあるのではなく、心にある心所。

・我々は本当に歳を取るのか、本当に弱くなるのか、それを決めているのも心。
 心自体には何歳という観念は全くない。
 自分が60歳だと心で認識すれば、心が60歳に相応しい感覚・感情を受け取らなければいけない、と考えるだけ。その感情が何なのか本当には分からないから、人に聞く。
 そうすると、60歳では身体がこのように痛んで膝が固くなって歩くときもよろめくものだなどいろいろ教えてもらう。
 そうすると心が身体にそういう現象を全部作ってくれる。

目次:【仏教】アビダンマを勉強する