その時々

その時々で違うんです。特に決まっていないんです。

初心者脱皮への道10

金管

金管理(マネーマネジメント)は、株式売買をギャンブルからビジネスへと脱皮させる、とても重要な要素です。

マネーマネジメントについては、世界中で色々と議論されていますが、そこまで難しく考えなくても大丈夫です。
結局行き着くところは、1度にさらすリスクを小さくしろということなのです。

一度に、全資金投入してしまうのは、利益は大きくなるのですが、リスクも大きくなります。
素人は、欲に目がくらむものです。
大きな利益、大きなリスクを好むのです。
これは、ギャンブル以外のなにものでもありません。

最悪の事態を想定しない売買です。
全資金投入し、損切りラインを決めているから大丈夫といっても、万が一そこで切ることが出来なかったらどうなりますか?
塩漬けになってしまったらどうしますか?

リスクも大きいばかりでなく、次にチャンスがやってきた場合に資金がないばっかりに、出動できなくなるのです。
これはとっても効率が悪いことです。

玄人は、 一度の勝負ではなく全体の勝負で考えるものです。
確率でいってもそうです。
勝率が60%だとしても、1度の勝負では負ける確率は40%もあるのであり、とても期待できません。
数をこなすことが出来てこそ、勝率60%という勝率は生きてくるのであって、
1回きりの勝負の勝率60%は、その勝率の恩恵が受けれないのです。

なんど負けても耐えれる売買をしなければなりません。
勝率60%でも、続けて10回ぐらい負けることはあるのです。

よく言われるのが、2%ルールというルールです。
投資資金の2%以上リスクにさらすなというルールです。
本当にいいのは、1%〜1.5%に押さえることです。

手数料抜きにして計算した結果をお見せしましょう。

全額投資した場合に、5%の損切りルールを設定したとします。
その場合は、 15回連続で損切りすると資金の半分を下回ってしまいます。

全投資金の2%で損切りするように設定した場合は、36回連続で損切りすると半分を下回ります。

全投資金の1%で損切りするように設定した場合は、70回連続で損切りすると半分を下回るのです。

70回も連続で損切りすることは、ほぼないといっていいでしょう。
たぶん、その前に止めてしまうはずです・・・

いくら損切りを5%でしたところで、全資金投入したら、15回損切りするだけで半額になってしまうのです。

2%や1%なんてすぐ下がってしまうじゃないかという方は、まだまだ読みが甘いです・・・

その辺は、次回のポジションサイジングで説明しましょう。