その時々

その時々で違うんです。特に決まっていないんです。

真・株の初心者講座1

これは売買秘帖よりもう少しあとに作ったものです。

そもそも株ってなんなんでしょう?
株、株とよく耳にするけど、実際どんなものか知らない人って結構いると思います。

株について、師匠が詳しく教えてくれるようです。

 

株太郎「師匠、株ってなんですか?」

師匠「株太郎、なんでそんなことがしりたいのだ?」

 

株太郎「テレビで株のニュースがやってたんですが、

      自分も、株で一攫千金、お金持ちになりたいのです。」

師匠「株太郎よ、そんな甘いもんじゃないぞ」

 

株太郎「株は、難しいのですか?」

師匠「そうなんじゃ、株をやれば誰でも金持ちになれるわけではないのじゃ。
    株で通算プラスの人は、一握りしかいないのじゃぞ。」

株太郎「そうだったんですか〜。株をやれば、簡単に儲かると思っていました。」

 

師匠「そんな、簡単な物だったら、世の中みんな金持ちになっとるわい。」

 

株太郎「では、どうやったら儲かるのですか?」

師匠「それは、おまえの努力しだいじゃ、まずは、勉強しなさい。」

 

株太郎「教えてください、師匠!」

師匠「しょうがないの〜、では、基礎の基礎から教えよう。」

 

株太郎「ありがとうございます、師匠。」

 

師匠「株とは、これのことじゃ」

師匠は、株券を持ってきて、株太郎に見せました。

 

株太郎「こんな紙切れで、どうやってお金持ちになれるのですか?」

師匠「まあ、そうあせらず聞きなさい。」

 

師匠「まずは、会社のしくみから話さなくてはいけないな。」

株太郎「会社のしくみですか〜」

 

師匠「株太郎よ、会社を作るときには、お金がたくさんいるだろう。」

株太郎「はい。」

 

師匠「そのお金を用意するにはどうしたらいいと思うかね?」

株太郎「銀行から借りたらどうでしょう?」

 

師匠「うむ、しかし借りたお金を返さなくてはいけないだろう。」

株太郎「それも大変そうですね。もっといい方法はないのでしょうか?」

師匠「株式を発行するという手もあるのだ。」

 

株太郎「株式を発行とはなんですか?」

師匠「会社を作る場合には、たくさんのお金が必要じゃ。
    そこで、株式とお金を引き換えに、多くの人から資金を調達するのだ。 」

 

株太郎「そんな紙切れ、誰もほしがりませんよ。」

師匠「株券を持っている人に、会社が利益を分けてくれるのだったら、欲しくないか?」

 

株太郎「ちょっと、欲しくなりました。」

師匠「これを配当というのじゃ。配当がある会社もあれば、ない会社もある。
    また会社によってどれぐらい配当をもらえるかも変わってくるのじゃ。」

株太郎「なるほど、でも、もっと欲しくなるオプションがないと、そこまで魅力がありません。」

 

師匠「お前の好きな遊園地の入場券や、その会社の商品の割引券がもらえるのだったら、欲しくないか?」

株太郎「それは、すばらしい!なんだか欲しくなってきました。」

師匠「これを株主優待というのじゃ。」

 

株太郎「他には?他には?」

師匠「株券を持っている人は、会社の経営に参加できるのじゃ。」

株太郎「社員でもない人にですか?」

師匠「社員ではないが、株式を持っている人を株主というのじゃ。そして、経営に参加する機会を株主総会という。」

株太郎「なるほど、会社に意見を言えるのですね。
      そういえば、最近ニュースで見たことがあるのですが、総会屋ってなんですか?」

 

師匠「株主総会で、下手に意見を言われるのを嫌う会社もいるのじゃ。
    株主たちがあまり意見を言ってこないようにするために、怖そうなお兄さんに会社が金を渡して、
    株主たちを威嚇するようにお願いする場合があるのじゃ。」

 

株太郎「なんだか、株主総会に行くのが怖くなってきました。」

師匠「安心しなさい、このようなことは法律で禁止されている。
      捕まってしまうわい。 」

株太郎「安心しました。」

 

師匠「それに、高級ホテルで、弁当が食えるかもしれないぞ。」

株太郎「本当ですか!?ぜひ株主総会に行きたいです。」

 

株太郎「配当に、株主優待に、経営に参加ですか〜。
     銀行に預金するより、楽しそうですね。 」

 

師匠「株太郎よ、もう忘れたのか?株は、そんなに甘くはないのじゃぞ。」

株太郎「どうしてですか?いいことばかりじゃないですか。」

 

師匠「銀行に預金しておけば、お金が減ることはないだろう。」

株太郎「はい。利息ももらえます!最近は、ほとんどもらえないですが・・・」

 

師匠「そうじゃろう、今は金利が低いからな。」

株太郎「金利とはなんですか?」

 

師匠「預金いくらに対して、いくらの利息がもらえるかということじゃ。」

株太郎「ちなみに、今はどのくらいなのですか?」

 

師匠「株太郎の普通預金だと、0.001%ほどじゃ。」

株太郎「0.001%ですか〜」

 

師匠「100万円預けても、1年で10円の利息しかもらえないのじゃ。」

株太郎「無いのと一緒ですね、」

 

師匠「そうじゃ、だが、元本を下回ることはないから、安心なのじゃ。」

株太郎「預けたお金が、減っちゃったら困りますね。」

 

師匠「そうじゃろう。株などは、その可能性があるのじゃ。もっともお前次第じゃがの。」

株太郎「なんだか、難しそうですね。」

 

師匠「株は、元本も下回るが、増える可能性も無限大なのじゃ。だから面白い。」

株太郎「どうやったら、いいのでしょうか?」

 

師匠「それは、また今度な。」

株太郎「師匠、ずるいですよ〜。早く教えてください。」

 

師匠は、帰ってしまいました・・・

 

株太郎「師匠〜〜〜〜〜」