その時々

その時々で違うんです。特に決まっていないんです。

真・株の初心者講座2

株太郎が、何やら慌てて走ってきました。

 

株太郎「師匠〜!師匠〜!」

師匠「なんじゃ、騒がしいヤツじゃの〜」

 

株太郎「この前、師匠に教えてもらって、株を買ってみようとしたんですよ。
     そしたら、どこで買ったらいいかを聞くのを忘れてました。
     どこで、株って売ってるのですか? 」

 

師匠「お前も、気の早いヤツじゃの。」

 

株太郎「どこのお店で買ったらいいのでしょうか?さっぱり分かりません。」

師匠「どうせおまえのことじゃから、株屋が、あるとでも思っとるんじゃろ」

株太郎「違うのですか!?」

 

 

 

 

 

 

師匠「株は、証券会社というところで買えるのじゃ。」

 

株太郎「証券会社ですか?」

師匠「そうじゃ、証券会社じゃ。」

 

株太郎「もう少し、詳しく教えてくださいよ。」

師匠「証券会社についてか?」

 

株太郎「そうです。その証券会社についてです。」

師匠「たぶん、お前は大きな勘違いをしているから、まずそこから正さねばいかんな。」

 

株太郎「どうしてですか?証券会社に行けば、株券が並んでいて、その中から選べばいいんですよね?」

師匠「ほ〜らみろ、そこから変な想像になってしまっとるじゃろ。」

 

師匠「まず、証券会社に行っても、棚に株券が並べてあって、宝くじみたいに売ってるわけではないのだ。」

株太郎「そうなのですか!」

 

師匠「株というものは、まず会社が発行するな?」

株太郎「はい。そこは、前回教えてもらいました。」

 

師匠「それから、その株券をすぐ買えるわけではないのじゃ。」

株太郎「そうなのですか?」

 

師匠「株式会社を作るには、二通りの方法があるのじゃ。」

株太郎「なんだか、また難しくなりそうですね・・・」

 

師匠「まず絶対必要なのが、発起人じゃ。ようは、会社を建てるぞ!って人じゃ。」

 

株太郎「そうですね、その人がいなければ、会社は建ちませんね。」

 

師匠「その発起人だけで会社を設立するのを、発起設立という。
    この場合、発行した株式を発起人一人で引き受けるのじゃ。
    発起人は、最低1株以上は引き受けなければいけない。
    それから、資本金は最低1000万円必要じゃ。 」

株太郎「そんなに、いるのですか?」

師匠「まあ、裏技もあるようじゃから、もし会社を作ろうと思うなら研究してみなさい。」

株太郎「あと一つの方法はなんですか?」

師匠「募集設立じゃ。発行する株式を発起人と、それ以外の人から募集するのじゃ。」

株太郎「募集ですか〜」

 

師匠「そうじゃ、発起人が引き受けた分の、残りの株式を引き受けてくれる人を募集するのじゃ。
   そして、このときに、額面を決めたりするのじゃ。株券の発行も。 」

 

株太郎「額面ってなんですか?」

 

師匠「株券の値段のようなものじゃ。たとえば、額面50円とか額面500円とかな。」

 

株太郎「ということは、50円で買えちゃうのですね!?安いもんですね。」

 

師匠「そういうわけには、いかんのじゃ。最低でも5万円でないと買えないようになっとるのじゃ。
    たとえば、額面50円の株なら、1000株ずつしか買えないようにな。 」

 

株太郎「ということは、額面500円なら、100株ずつですか?」

 

師匠「そうじゃ。ただ、株は値段がころころ変わるから、額面が意味のないものとなってしまうので、
   額面を決めてない株式もあるのじゃ。これを無額面株式という。 」

 

株太郎「なんとなく、わかったような・・・
     ややこしいですね、 」

 

師匠「これから、株券を買えるまでの説明にはいるぞ。」

株太郎「もう少し、やさしく教えてください。」

 

師匠「充分やさしいじゃないか、
    で、募集設立するときに株式を引き受けてくれる人を探すわけじゃ。 」

株太郎「とほほ・・・」

 

師匠「最初は、身内や親族など、身近な人たちにいくわけじゃ。
    小さいところなど、ここで終わりじゃ。 」

 

株太郎「では、株券を買えないじゃないですか!」

 

師匠「そうじゃ。だから、みんながみんな買えるわけじゃないのじゃ。」

株太郎「そうなんですか・・・」

 

師匠「だが、身内だけでは限界があるかもしれないな。
   そう行ったときに、株式を世間に広めなくてはいけない。 」

株太郎「そうですね〜、チラシを配ったり・・・」

 

師匠「そんなことをするわけなかろう!
    そこで、登場するのが証券会社じゃ。」

株太郎「やっと、証券会社が出てきましたね。」

 

師匠「日本証券業協会の定める基準を満たしていれば、登録名簿に載せてもらえるのじゃ。
    その登録名簿に載っていれば、証券会社を通して買うことが出来るようになるわけじゃ。
    これを店頭に公開するというのじゃ。店頭に公開された株のことを店頭株というのじゃ。 」

 

株太郎「これは、証券会社に行けば買えるのですね? 」

 

師匠「まあ、そうじゃが・・・
    ジャスダックJASDAQ)というオークション方式の売買、
    または、マーケットメイカー方式という方法で買うことが出来るのじゃ。」

株太郎「なんですか、それは?」

 

師匠「そうは、気にせんでいい。ジャスダックは、オークション方式。
   マーケットメイクは、マーケットメイカーとなった証券会社が、 顧客や他の証券会社と価格交渉して売買する方法じゃ。」

株太郎「では、そのジャスダックで買うことにします。」

 

師匠「ちょっと待ちなさい・・・
    株は、何も店頭株だけではないぞ。
   そもそも、店頭株は取引が少ないから、初心者は辞めたほうがいい。 」

 

株太郎「では、他の方法を教えてください。」

 

師匠「東証一部とか、聞いたことないかね?」

株太郎「そういえば、ニュースで聞いたことあるかもしれません。」

 

師匠「株の大部分は、証券取引所で売買されるのじゃ。」

株太郎「証券会社とは違うのですか?」

 

師匠「証券会社とは違うぞ。証券取引所じゃ。」

株太郎「証券会社と証券取引所?こんがらがりますね・・・」

師匠「どんなところかというとな、証券会社は、全国各地にいろんな証券会社があって
   その注文が証券取引所に集められるわけじゃ。 」

 

株太郎「証券会社の親玉みたいな感じですね。」

師匠「ちょっと違うがな・・・
   とにかく、証券取引所で株が扱われるようになると、全国に広まるじゃろ。
   店頭株より、基準が厳しくなっておるがの。 」

 

株太郎「なるほど。」

 

師匠「この証券取引所に株を登録することを上場するというのじゃ。」

株太郎「気分は上々!」

ビシ!(師匠は、株太郎の頭をたたきました。)

 

師匠「証券取引所は、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌にあるのじゃ。
   東京証券取引所が一番、メジャーだろう。
    証券取引所の中でも、一部と二部があって、一部に行くほど基準が厳しいのじゃ。」

 

株太郎「株太郎も、東京証券取引所の一部に、上場したいです!」

 

師匠「会社もない、お前には無理じゃ!」

 

株太郎「では、上場した株を買うには、証券取引所に行けばいいのですか?」

師匠「証券会社でいい。
   個人がやり取りするのは、証券会社じゃからの。 」

 

株太郎「さっそく、証券会社に、電話して買ってみます〜」

師匠「そう、慌てるでない。まだまだ、知ることはたくさんあるぞ。」

 

株太郎「どうするんですか!?」

 

師匠「それは、また今度な。」