その時々

その時々で違うんです。特に決まっていないんです。

真・株の初心者講座3

今日の株太郎は、なんだか真剣な顔をしています。

 

株太郎「師匠、今日まで色々と悩んでいました。なんで、株は儲かったり損したりするのでしょうか?」

師匠「株太郎よ、何を悩んでおるのじゃ?」

 

株太郎「株を買うと、配当や株主優待で得をするのは分かったのですが、損するのは何でですか?」

師匠「それは、株価が下がるからじゃ。」

 

株太郎「株価とは株の値段ですか?額面のことですか?」

師匠「ちょっと違うぞ。株価とは、時価のことじゃ。
    肉や、野菜なども、値段が変わったりするじゃろ。」

 

株太郎「肉や野菜も、新鮮のほうが高いですよね。株も新鮮のほうが高いのですね!」

師匠「そうとは限らん。」

 

株太郎「では、ワインと同じように、昔のものほど高いのですか?」

師匠「そうでもない。
    どうやら、株価の動きについて教えなければいけないようじゃの。 」

 

株太郎「ぜひ、お願いします。とても気になります。」

師匠「じゃあ、まず簡単な説明をしてやろう。
   Aさんが、持っている株を売りたいらしい。それをBさんとCさんは狙っているようじゃ。 」

 

師匠「Aさんが、1000円で株を売ることに決めた。」

株太郎「1000円なら、買います!」

師匠「黙って聞きなさい・・・」

 

師匠「Cさんは、900円で買いたい。Bさんは、1000円で買いたい。と言った。」

師匠「株太郎なら、BさんとCさんどっちに売りたいか?」

株太郎「もちろんBさんです!」

 

師匠「そうじゃろう。このときにAさんの株はBさんに売れるのじゃ。」

師匠「このときの価格の1000円が株価になるのじゃ。
   だから、今この株は何円?となったら1000円となるのじゃ。 」

 

師匠「次にBさんが、この株を1500円で売ろうとした。」

師匠「ところが、Aさんは800円、Bさんは900円で買いたいと言っておる。」

株太郎「こういうときは、どうなるんですか?」

 

師匠「取引不成立じゃ。Aさんか、Cさんが高い値段にするか、Bさんが安く売らなければいけないな?」

株太郎「そうですね。」

 

師匠「そこで、Bさんは、しぶしぶ1200円で売ることにした。」

師匠「Cさんは、1100円で買うことにした。Bさんもその値段で納得し、結局1100円で売ることにした。」

 

株太郎「でも、良く考えてみると、Bさんは、しぶしぶと言っていますが、100円得してますね・・・」

師匠「株太郎よ、なかなかするどいな。このときは、株価が1100円じゃ。
   Bさんは、1000円で買って、1100円で売っておる。 」

師匠「この価格差で得た利益のことをキャピタルゲインというのじゃ。
   逆に、損した場合は、キャピタルロスというのじゃ。
   ちなみに配当による利益のことはインカムゲインという。 」

 

株太郎「師匠!とっても分かりやすかったです。
     このような注文を証券取引所が管理しているのですね。 」

師匠「そうじゃ。もう少し、具体的に説明してやろう。」

 

師匠「今は3人の例で説明したが、実際には多くの人の注文がたくさん出てくるわけじゃ。」

株太郎「取引が大変そうですね・・・」

 

師匠「そこで、証券会社から証券取引所に集められた注文は、コンピュータで処理されるわけじゃ。」

株太郎「手作業だったら大変ですからね、」

 

師匠「昔は、手作業だったのじゃぞ。」

株太郎「そうだったのですか!」

 

師匠「さっきの説明でもあったが、一番安い売値と一番高い買値から取引が成立していくのじゃ。」

師匠「これを価格優先の原則というのじゃ。」

株太郎「同じ値段の人がいっぱいいたらどうなるんですか?」

 

師匠「それは、早い者勝ちじゃ。」

株太郎「なんだか、慌しいですね・・・」

 

師匠「これを時間優先の原則という。」

 

師匠「今日は疲れたのでこれまでじゃ。」

株太郎「師匠〜、もっと教えてください!」

 

師匠は、どこかへ行ってしまいました。

 

株太郎「師匠〜〜〜〜〜」