その時々

その時々で違うんです。特に決まっていないんです。

真・株の初心者講座4

株太郎は、最近、早く株式売買をしたくてうずうずしているようです。
今日は、師匠にそのことを伝えにきました。

 

株太郎「師匠、こんにちは!」

師匠「おう!株太郎、久しぶりじゃな」

株太郎「なかなか株式売買ができないので、うずうずしているのです。
     早くやりたいです! 」

師匠「株太郎よ、そんなに焦るんじゃない。相場は明日もあるという格言もあるんじゃぞ。」

株太郎「そんなこと言わないで、早くやらせてください!」

 

師匠「しょうがないの〜、では証券会社に口座を開くことからやるかの。」

株太郎「やったー!!」

 

師匠「じゃが、口座開設の申請をしてから実際に売買を始めれるまで半月程かかるぞ、」

株太郎「え〜、まだ先なのですか、」

 

師匠「そうじゃ。まずはいろんな証券会社の資料を集めなさい。」

株太郎「どこでもいいから、早く出来そうなところでいいです。」

 

師匠「株太郎よ、まだお前はケツが青いの〜」

株太郎「どうしてですか!?」

 

師匠「証券会社とは、いわば今後お前がやろうとしている株式売買のパートナーとなるところじゃ、
   多種多様の証券会社があって、サービスも様々じゃ。
   下手なところを選ぶと命取りになるぞ。 」

 

株太郎「そうだったんですか!」

師匠「まず、一番重要なのは、手数料じゃ。」

 

株太郎「手数料ですか〜、なんですか?それは、」

師匠「株を売ったり、買ったりするときには、手数料が発生するのじゃ。
    証券会社も慈善事業じゃないからな。 」

 

株太郎「株を買うのには、株価だけで買えるわけじゃないんですね!」

師匠「他にも税金もかかるぞ、これはまた今度な。」

 

株太郎「なんだか、たくさんお金がいるのですね、足りるかな・・・」

師匠「ところで、株太郎よ。お前はいくら使おうとしているのじゃ?」

 

株太郎「100万円です!今までコツコツ貯めてきたのです。」

師匠「100万円か〜、ところでお前の貯金はいくらあるのじゃ?」

 

株太郎「100万円です!」

師匠「・・・」

 

株太郎「100万円で足りますか?」

師匠「お前は、その100万円がなくなってもよいか?」

 

株太郎「それは、絶対に困ります!」

師匠「それでは、100万円も使うでない・・・」

 

株太郎「どうしてですか?」

師匠「相場の世界では、絶対ということはないのじゃ。もしかしたらなくなってしまうかもしれないぞ。」

株太郎「そんなに危険なのですか!?ギャンブルですね・・・」

師匠「そうじゃ、言ってみれば、経済という知的な言葉を利用したギャンブルなのじゃ。株式売買は、」

 

株太郎「そんな危険なものに、100万円も使えません・・・」

師匠「そうじゃろ、お前のやり方次第で、その100万円がなくなりもしたり、何倍にもなったりするのじゃ。」

 

株太郎「何倍にもなるのですか!?」

師匠「その可能性は、かなり低いがの、」

 

株太郎「株式売買をやろうか迷ってきました・・・」

師匠「迷うなら止めたほうがいいじゃろう。」

 

株太郎「せっかくですから、10万円ぐらいなら、」

師匠「10万円なら、なくなってもよいのじゃな?」

 

株太郎「それなら、悔しいですが、なんとか・・・」

師匠「よし、決まりじゃ!お前は10万円でやりなさい。」

 

株太郎「わかりました。」

師匠「何故こんなことを決めたかわかるか?」

 

株太郎「全く、わかりません、」

師匠「以前にも、話したが貯金と違って、株式投資にはリスクがつきまとうのじゃ。」

 

株太郎「リスクですか〜、危険ということですね。」

師匠「そうじゃ。100%安心なら、100万円全部使ってもよいが、そんな簡単なものじゃないからな。」

 

株太郎「簡単な方法はないんでしょうか?」

師匠「あることはあるぞ。50%の確率で増やす方法がな。」

 

株太郎「50%なら、パチンコや競馬よりいいですね!」

師匠「ただし、つまらんぞ。」

 

株太郎「教えてください!」

師匠「それはな、1回だけ勝負することじゃ。」

 

株太郎「1回だけですか!?」

師匠「そうじゃ、それで利益が出たら、そこで止めることじゃ。損が出ても諦めて止めることじゃ。
   これで50%の確率で増やすことが出来る。 」

 

株太郎「2回じゃダメなんですか?」

師匠「単純な確率でいくと、それはダメじゃ。
   1回の勝つ確率が50%なら、2回とも勝つ確率は25%になる、 」

 

株太郎「なんだか、他の方法がいいです、」

師匠「なんでじゃ?このやり方が一番いいかもしれんのじゃぞ。」

 

株太郎「だって、つまらないじゃないですか〜」

師匠「株太郎よ、お前は何のために株式売買をしようとしているのじゃ?」

 

株太郎「お金を増やすためです。」

師匠「そうじゃろう、だったらつまらなくてもよいじゃないか。」

 

株太郎「それも、そうですね・・・」

師匠「まあ、これは冗談じゃが、このことは肝に銘じておけ。
   株式売買する目的はお金を増やすことということを。
   売買をやり始めると、決まって違う目的になりがちなものなのじゃ。
    本来の目的のお金を増やすことを忘れて、
   スリルを求めたり、何か違うものを求めてしまうのじゃ。
   お前が、本気でお金を増やそうと思うのなら、
   株式売買は仕事と思うことじゃ。
   確かに、なんとも言えないおもしろさがある。
   やめることの出来ない中毒性がある。
   それが相場じゃ。
   だが、忘れてはならぬ。
   本来の目的はお金を増やすこと。
   楽しむためではないと。 」

 

株太郎「わかりました!」

師匠「だが、10万円だと、買える株も少ないじゃろうな。」

株太郎「それなら、やっぱり100万円を・・・」

 

師匠「いや、10万円でいいのじゃ。
   何も最初から全資金で売買することはない。
   まだ、分かってないうちは損するのが当たり前と思っておいたほうがいいだろう。 」

株太郎「損するなら、やっぱり嫌です・・・」

 

師匠「お前も男なら、一度決めたことは守りなさい。」

株太郎「はい・・・」

 

師匠「資金が少ない場合は、ポケット株やミニ株というのもあるぞ。るいとうなどもな。」

株太郎「なんですか?それは。」

 

師匠「とりあえず、ミニ株にしなさい。説明はまた今度じゃ。」

株太郎「わかりました。」

 

師匠「それでは、ミニ株が取引できる証券会社の資料を全部取り寄せなさい。」

株太郎「どうやってですか?」

 

師匠「インターネットはつかえるな?」

株太郎「はい。使えますよ!」

 

師匠「それでは、ストックリサーチ社のHPで見てみるとよい。ここは、証券会社の比較をしているところじゃ。」

株太郎「どこを選べばよいでしょう?」

 

師匠「そうじゃな〜、とりあえず手数料の安いところじゃな。
   まあ、口座維持管理料が無料のところは全部開きなさい。
   新光証券が一番安いみたいじゃな。
   ただ口座維持管理料がかかるみたいじゃが、手数料の安さは、魅力じゃ。
   ここも開いておきなさい。 」

株太郎「そんなにたくさん開かなくてはいけないのですか?」

師匠「まずは、使ってみなくてはどんなところかわからんじゃろ。」

株太郎「わかりました・・・」

 

師匠「あと、さっきも言ったが手数料の安さは重要じゃぞ。」

株太郎「200円も500円もそんなに変わらないじゃないですか・・・」

 

師匠「お前は、本当にケツが青いの〜」

株太郎「青くありませんよ!」

 

師匠「後々教えていくが、手数料は、株式売買にとってはとっても邪魔な存在なのじゃ。
   勝つか負けるかが決まってくる重要なカギのひとつなのじゃ。
   あまり甘く見てかかるでない。 」

 

株太郎「わかりました・・・」

師匠「それでは、今日はここまでじゃ!」